2018年1月4日木曜日

Sony Bank WALLET(ソニーバンク・ウォレット:デビットカード) - as Visa Debit Card by Sony.




Sony Bank WALLET

通貨を超えろ


Sony Bank WALLET(ソニーバンク・ウォレット)は、ソニー銀行株式会社によるVisaデビット付きキャッシュカードである。

2016年1月4日にサービスが開始された。

発行から1年で申込数22万枚を突破したカードサービスである。契約者の割合は、男女比では男性が7割、年代別では40代が最多、利用目的は国内ショッピングが66%1回あたりショッピング利用額は500円から3,000円が最も多くプラチナランク(残高が1,000万円以上)のユーザーが24%強を占める(いずれも公式発表による)。

私が知ったきっかけは、新聞広告でSony Bank WALLETを見かけたことだった。「キャッシュバック最大2%」と紹介されていて、それが目を引いた。デビットカードはどの会社の発行でもキャッシュバック率は高くない。高くても1%ぐらいがせいぜいで、ただし現金ではなく独自ポイントで還元されるケースがほとんどだ。ソニーの場合は「現金」で「最大2%の還元」を公言している。「最大、という表現だから、そうとう無理な条件なのでしょう?」と思って調べたら、4段階あるステータスのうち最上の「プラチナ」のみが対象だった。外貨預金と投資信託の残高が1,000万円以上との条件がある。ただ、ステータスの一番低い「ステージなし」でさえ0.5%は保証されていた。ステージなしなら、カードを契約すれば条件達成であり、ショッピング利用回数や利用金額や残高などは問わない。デビットカードで無条件でもキャッシュバック0.5%というのは、企業努力として評価すべきだろう。

提供元のソニー銀行は、世界的な格付け機関のスタンダード&プアーズの評価で「A(長期カウンターパーティ格付け)」「安定的(アウトルック)」(2015年9月現在)を取得している。これは日本国内ではメガバンクに準ずる立ち位置である。日本格付研究所(JCR)による評価でも「AA-(長期発行体格付)」「安定的(格付の見通し)」を取得し、ネット専業銀行大手として確立された事業基盤、比較的良好な資産の質、一定の資本充実度、健全性に配慮した慎重な財務運営(2017年3月現在)との格付事由に至っている。なので財務基盤は安全かつ信用できる。

発行手数料(イシシャルコスト)も年会費(アニュアルフィー)も維持費(ランニングコスト)もかからない。なので申し込みによる契約手続きはもちろんのこと、思ったより使い勝手が悪いなどの理由で、利用せず所持しているだけになったとしても、コストがかからない。


デビットカード、その特徴


デビットカードとは、「使った」「その時に」「紐付けた預金口座から」「1回払いで」「引き落としされる」のが特徴のカード決済である。クレジットカードのような後払い方式でなく即時決済のため、「現金のように使える」「使いすぎることがない」と表現されることが多い。

「VISAデビット」は、国際ブランドのVISAに対応した加盟店なら基本的にどこでも使える。VISA以外では他に「Jデビット」「JCBデビット」もある。

日本人はどうしても現金主義が根強い。日本における決済の8割強は現金だという統計結果(2015年現在、ニールソンレポート調べ)もある。諸外国と比べて経済規模の割には極端に現金決済が多い。もっとも諸外国と比べて治安がはるかに良く、偽造貨幣の心配も基本いらないので、カードにするセキュリティ上のメリットも少ない。そのためカード決済の必要がなかった背景もある。それなりの金融資産はありながら、借金と変わらないからという理由でクレジットカードには否定的で、利用はおろか所有したくない人や所有しない人も多いだろう。

一方でデビットカードなら、使った瞬間に登録した口座から引き落としされる「即時決済」なので、現金主義の日本の国民性に適していると個人的には思う。店舗で会計をした場合、デビットカードならつり銭間違いのリスクもなくなる。大抵のデビットカードはキャッシュバックやポイントバックもあり、会計の瞬間にメールで通知するサービスもある。店の側の手数料負担を除けば、現金と比べてメリットのほうが多いと個人的には思う。

最近は、メガバンクも地方銀行もコンビニATMの銀行もデビットカードを発行している。デビットカードはクレジットカードと違って分割払いやカードローンを提供していない。そのため利潤は少ないからビジネスモデルとしては弱いはずなのに、銀行ではチラシやポスターをよく見かける。今いちおしの金融商品なのだろう。

そんな中、インターネット専業銀行(実店舗を構えていない)のソニー銀行が提供するデビットカード「Sony Bank WALLET」を、ここでは薦める。


Sony Bank WALLET、その特徴


以下の5つの特徴を持つ:


  • 日本円のほか、外貨10通貨と連動している
  • 世界200以上の国と地域で使える
  • 国内外のATMから現地通貨を引き出せる
  • 国内ショッピングご利用に対してのキャッシュバックが最大2%
  • 発行手数料、年会費はともに無料

外貨10通貨に連動しているところや海外のATMから現地通貨を引き出せる点は、世界中を旅行や出張で回る機会が多い人には朗報だろう。「活用したら、為替手数料をほとんどゼロにできた」という体験談はたまに目にする。

実際に利用して分かったのは、デザインが優れていることだ。カード本体はもちろん、トークンアイテムやスマホアプリ、公式ページや何気ない書類ひとつとっても、デザインが行き届いているので、いかにもソニーらしいと思う。見た目の良し悪しは、決済サービスとしてのデビットカードへの評価基準としては邪道かもしれないが、あえて触れておきたい。

これまでデビットカードはスルガ銀行、三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、それらが発行するものを使ったことがあるが、おしゃれに感じたのは今のところソニー銀行だけだ。


次のセキュリティが施されている:


  • 本体にホログラム(VISAでおなじみの鳥のマーク)、ICチップがある
  • 公式サイトから「3Dセキュア」が登録できる
  • 決済すると確認メールがリアルタイムで送られてくる。メール本文にはカード利用日、金額、加盟店が記載されている。

いずれも、現在発行されるVisaデビットカードなら基本機能である。なので抜きん出たものはないが、ひととおりの安全性は担保されていることになる。


デメリットと表現すべきかどうか、次のような点もある:


  • 公式サイトのMONEYKitが、ログインする直前までのページはHTTPSの暗号化通信に対応していない
  • カードが、Visa payWaveや電子マネーのiDなどの非接触型決済に対応していない
  • 公共料金の水道や電気の支払い方法が、クレジットカード払いのみ対応で、ソニー銀行口座への振替には対応していない。なので口座割引が適用されない
  • VISAデビットカードの暗証番号の変更に手数料がかかる。カード再送扱いになるので時間もかかる(キャッシュカードの暗証番号は無料でできる)
  • カードのデザインが2種類。他社デビットカードに比べるとバリエーションに乏しい
  • ATMが利用できない時間帯がある
  • インターネット専業銀行が発行しているため、店舗で問い合わせることができない。

使っていて「惜しい」と思ったところを、あえて触れてみた。

デメリットの部分を気にしなければ、全体的にデザインがおしゃれで、デビットカードの割には決済できる場面が意外と多いので、安定した印象を受ける。


おことわり
ここのページに記載した情報は、2018年1月現在の内容です。


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