2018年5月18日金曜日

冒険者たち - "Les Aventuriers" as film.




冒険者たち

LES AVENTURIERS


冒険者たちは、ロベール・アリンコ監督による1967年のフランス映画である。

飛行機操縦士の青年マヌー(アラン・ドロン)と、自動車エンジンの改造に熱中する中年男性ローラン(リノ・バンチュラ)に出会った、芸術家志望の女性レティシア(ジョアンナ・シムカス)。

それぞれの夢のために頑張って生きたものの限界を感じ始めていた三人は、ある時、アフリカのコンゴの海底に眠るという財宝探しの旅に出る。

夢見る大人たちの、友達とも恋人ともつかない、微妙で素敵な関係。

三人は楽しく陽気でありながら、表情にはどことなく陰もある。

財宝探しを主軸に進む物語は、中盤の、ある人物の死をきっかけにして緩やかに、しかし急展開し、切ない結末を迎える。

物語がちょっと説明不足で、しっかり会話を見ていないとわかりずらいかな、という面もあるが、フランスという国柄のせいか、あるいは監督やキャメラマン、演出などによるせいか、映像も音楽もとても綺麗で、眺めるだけでも充分に楽しめる。

ラスト、ひとり残されたローランが海に浮かぶ要塞島のてっぺんで途方に暮れるショットなどは、名作映画でなければ絶対表現できない哀愁を含んでいるし、近年のフランス映画にも真似できない風格がこもっている。

初見の時、私は、完璧な映画ってあるんだなと思った。

この映画の日本での題名は「冒険者たち」。フランス語での映画の題名を直訳したものだが、私はとても素敵な題名だと思う。

なお、本編ではキヨバシさんという名の東洋人(おそらくは日本人)の中年男性が登場し、芸者さんなどが登場する場面もある。オードリー・ヘップバーン主演映画「ティファニーで朝食を」に登場する、ジョージ・クルーニー演じるミスター・ユニオシほどではないと思うが、フランス人の視点から見た“ちょっと歪んだ日本人像”は苦笑モノである。


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